東京ミッドタウン八重洲にてパブリック・アート展「神秘の森」を開催しました
2026年2月21日~3月5日、東京ミッドタウン八重洲において廃棄物アート事業ACTA+(株式会社ACTA PLUS 代表:橋本季和子)はパブリック・アート展「神秘の森」を開催し、3点のアート作品で構成された空間が観衆の関心を集めました。

「神秘の森」レセプションを開催
「神秘の森」の開幕を記念し、2月21日(土)10:00~に東京ミッドタウン八重洲5F POTLUCK八重洲にて、今回参加したアーティスト3名、協賛企業代表者、クラウドファンディング参加者などが集まった招待制のレセプションが開催されました。

オープニングでは、協賛企業である三井不動産株式会社、株式会社イトーキ、株式会社サティスファクトリーの代表者より、挨拶と本企画にかける想いが語られました。
次に、代表 橋本季和子によるプレゼンテーションが行われ、企画の概要や開催に至った背景などを説明しました。橋本は「SDGs、サーキュラー、ハードのアウトプットが求められやすい時代だからこそ『文化』を問う必要があると思っている。ここ八重洲は、江戸時代、着物が古くなっても灰になるまで使うような循環の文化の中心地・江戸だった。通学路でもあり、大人から子どもまでさまざまな人が通る場所なので、森に迷い込んで未来について考えるきっかけになってほしい」などと話しました。
午後からアーティストやプロデューサーによる作品ツアーが開催され、希望したゲストが1つ1つの作品の解説に耳を傾けながら鑑賞しました。17時頃からはライトアップも行われ、近くを通りかかった方が足を止めて鑑賞したり、写真や動画を撮影したりする様子が見られました。

作品が観覧される様子やいただいたコメントについては、ACTA+公式Instagramをご覧ください。
作品の詳細
神秘の森を構成した3名のアーティストによる3作品をご紹介します。
「HOSEKI」




私なんかよりずっと年上かもしれない、過去の記憶や思い出がたくさん詰まった廃棄物達。本来の使用用途を全うした廃棄されるもの達が、「宝石」のように七色に光り輝き脚光を浴びる。
物理的には形が100%表現されている訳ではない作品から、外に無限に拡がる大きな世界を感性や感覚で感じていただくことが、現代華道家である私が作る”いけばな作品”の特徴の1つです。実際の作品サイズよりも何倍にも何百倍にも拡張していく時空を越えた広大な世界観を感じとっていただけたら幸いです。
Artist: 大薗彩芳
いけばな三大流派の一つである草月流の一級師範、現代華道家。日本伝統文化のいけばなを要素分解してモダンに再構築する作品を制作。「人間が作り出す無機質な美しさ」
と「自然が作り出す計算不可能な再現性の持てない美しさ」との融合に無限の可能性を見出している。
・2025年 SICF26 EXHIBITION部門「オーディエンス賞」
・2024年 第1回「草月優秀賞」
•2022年 第103回「草月新人賞」(日本橋高島屋)
・2019年 いけばな大賞「審査員特別賞」他

「Still Growing」




かつて人々は自然の循環の中に静かに息づいていた。江戸という都市は廃棄をほとんど生まない社会として成り立ち、自然は壊す対象ではなく共に在る神聖な存在だった。しかし技術の発展は豊かさと引き換えに大量の廃棄物を生み、私たちは知らぬ間に自然を損なう側になってしまった。本作は役目を終えた素材を重ね、崩れゆく景色とそれでも芽生え続ける生命の姿を映し出す。人工物と自然が溶け合いながら未来の森へと姿を変えていく。
見えない森は、いまもなお静かに育っている。
Artist: Yoko Ichikawa
アシアやヨーロッパ各国で滞在しながら、土地固有の記憶や文化、自然との関わりをテーマに制作を試みる。自然を歴史や心性の鏡と捉え、インスタレーションやドローイングなど枠組みに囚われない幅広い表現で作品を発表し続けている。
・勢州久居ART RISE 2025 成果展「Yoko Ichikawa展」三重
・竹園國際術村 Zhuwei Artist Village 2024 台湾他

「息を建てる 虫瞰」




近年の盛んな再開発で、街に出ればかなりの頻度で解体工事に出くわすようになりました。解体されていく建物は、大きな音を立てながら倒され、砕かれ、最終的に瓦保として小さな石となる。その過程がとても興味深いです。なんとなく、自然界の死と生のプロセスと同じように感じます。動植物が死を迎えると、他の生物や土壌の栄養素となって分解され、またどこかで芽を生やす。コンクリートガラは分解された細胞のように見えます。
解体が建築の死だとすると、私は瓦礫から新しい建築としての生命を生やし、景色を作ろうとしているのです。
Artist: 青沼優介/Yusuke Aonuma
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了。デザイン活動を続ける傍、アーティストとしても活動。たんぽぽの綿毛を使った建築作品「息を建てる/都市を植える」で2018年東京ミッドタウンアートアワードのグランプリを受賞。その他展覧会多数。
東京都立大学システムデザイン学部助教、武蔵野美術大学非常勤講師。
・TOKYO MIDTOWN AWARD 2018アート部門グランプリ
・個展・公開制作「三畳芸術センター」(日本橋室町三井タワー/東京)他

代表コメント

橋本 季和子
ACTA+ 代表取締役
「神秘の森」は、廃棄物という存在が持つ可能性と、人が立ち止まり想像する余白を街の中に生み出した2週間でした。八重洲の交差点のすぐそばで、サラリーマンや家族連れ、夜のカップルまで、さまざまな人がふと足を止め、森のような空間に迷い込み、作品と向き合う風景が生まれました。
展示を終え、空になった会場を眺めながら、この森に一番迷っていたのは自分自身だったのかもしれないと感じています。そして、今回使った素材はもはや「廃棄物」ではないということを確かに感じました。
名前も変えなければいけないですね。
神秘の森の迷いの先には、次の森の入口が確かに見えています。関わってくださったすべての皆さまに心から感謝します。ここからまた、新しい旅を続けていきます。
作品の今後について
作品は会期後に撤収されています。素材は保管または今後別の作品として再構築される予定です。
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