【作業事例紹介】処理困難な高塩素含有廃棄物を“資源”に変えた方法とは?(リライフ)
中特グループでは、地域インフラを支える中で直面するさまざまな課題に対し、安全・品質・効率を追求しながら解決へ導いてきました。
このページでは、その取り組みの中で生まれた お客様の課題解決事例 や 現場・社内での改善実践 をご紹介しています。
実際の事例を通じて、皆さまの課題解決のヒントとなれば幸いです。
今回はその中から、株式会社リライフでの事例をご紹介します。
私たちリライフは廃棄物に新たな価値を吹き込むべく、再資源化に特化した中間処理の現場業務に日々取り組んでいます。 「捨てられたモノに、いのちを。」という思いを胸に、地域循環型社会の実現を目指しています。
処理対象:塩素含有汚泥・燃え殻
塩素分を多量に含む汚泥・燃え殻などは、焼却すら困難な非常に厄介な廃棄物です。焼却設備の腐食や処理コストの増加などの問題から、従来は埋立に頼らざるを得ないのが現状でした。特にセメントリサイクルにおいては、塩素は大敵であり、リサイクルルートに乗せるためには高度な処理が求められます。

独自の処理フローで再資源化へ
こうした中、リライフではこの高塩素含有汚泥・燃え殻に対し、「脱塩・分離・改質」の三段階からなる独自の処理フローを構築。廃棄物であるばいじんを活用して、別の廃棄物を再資源化するという、循環型社会の象徴とも言える取り組みを実現しました。なお、本処理工程の許可能力は、8時間稼働で306.8立方メートル/日と、安定した大量処理にも対応しています。

処理工程では、まず専用ピットに塩素含有汚泥・燃え殻を受け入れ、水を用いて撹拌。その後、静定・沈降・分離のプロセスにより脱塩処理を行います。分離された水は水処理を経て、社内で設定した放流基準値(法令よりも厳しい値)をクリアした後、海域放流されます。残った堆積汚泥は、廃棄物であるばいじんを用いて改良処理を施し、セメント原料として再資源化されます。

環境負荷軽減のため、海域放流に際しては事前に水質のチェックを行うなど、徹底した安全・品質管理を実施。また、撹拌機、吸着塔、各種重機といった専用設備を活用し、高効率な処理を可能にしました。これにより、従来は埋立対象とされていた塩素含有汚泥・燃え殻が、リサイクルルートに乗せられるようになり、リサイクル率の向上という成果につながりました。
お客様からの感謝の声
お客様からは「埋立処理ではなくリサイクルできて助かる」「リサイクル率が向上し、環境対応にもプラス」と高い評価をいただいています。
いかがでしたでしょうか? 私たちは、こうした社内での取り組みを通じて、地域の快適な暮らしと環境づくりに貢献しています。 ご相談・ご依頼など、お気軽にご連絡ください。
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