COILアップサイクルアートコンテスト結果発表! ニュースリリース | 中特グループ Japan オフィシャルサイト
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COILアップサイクルアートコンテスト結果発表!

2022/1/31

1/29(土)13:30~18:00まで1次審査通過者の最終プレゼン及び審査、表彰をおこないました。今回は初の開催にも関わらず、全国から123もの応募があり、そのうち12作品が1次選考(企画書による書類審査)を通過し当日プレゼンをしました。コロナ禍ということもあり、WEBとリアルでのハイブリッド開催となりました。

グランプリ 
作品名:Has an aura. 
出品者:金崎晟南(カナザキセナ) (岡山県)

CUAC2021-099 金崎 晟南 / Sena Kanazaki
【 Has an aura. 】
寸法 幅 500 × 奥行 570 × 高さ 470mm
素材 電子基板、布、木材、石膏


「廃棄物から“人のような気配やオーラ”を感じたらきっと不思議な感覚になる」
不要になった廃棄物にもう一度意識を向けてもらうにはどうすればいいのか。
廃棄物自身が意志を持ち、人とのつながりを求める。

ただ見てもらうだけでなく、強いインパクトとアプローチが必要でした。
この廃棄物から人に対してのアプローチを握手で表現できると考えました。
目の前にあるのは捨てられるはずだったゴミの集合体です。

しかしこれを見たとき不思議と人のような「気配」を感じて頂けたのでは
ないでしょうか。

良ければ、そーっと握手をしてみてください。

準グランプリ
作品名:Run Through The Future!
出品者:増森順子 (滋賀県、染織工房主催)

CUAC2021-071 増森 順子 / Junko Masumori
【 Run through the future ! 】
寸法 幅 630 × 奥行 400 × 高さ 1000mm
素材 エアクッション、薬の PTP シート、アルミ缶、雑誌紙、シュレッダー紙 等

何で作られれているのかな? と立ち止まって見て、廃棄される包装素材が材料なんだと分かって興味を持ち、環境問題を考える,ちょっとしたきっかけになる。
ART にはそんな役割も有ると信じて、レジ袋が有料化になる 20 年以上前から作品を工房展や個展で発表してきました。

薬局で大量に消費される薬のシートで逆説的に健康の象徴としてのランニングシューズとキャップを、ウエアはこれも大量消費されているプラスチック原料のエアクッションや雑誌紙、リボン等を手織り生地にして、ハンガーはアルミ缶で創りました。

逞しく生き延びる動植物とも共生できる環境づくりを思い、シューズは雌雄の龍、ハンガーは植物に見立てました。

2050 年のあたりまえ、それは美しい環境のなか、老若男女が楽しく散歩やジョギングに興じることです。

審査員特別賞(2名)
作品名:流れ着いた寅さん -マスクシリーズ-
出品者:原田とおる (山口県)

CUAC2021-053 原田とおる / Toru Harada
【 流れ着いた寅さん –マスクシリーズ-】
寸法 幅550 × 奥行160 × 高さ470mm

テーマ:転化この作品は、私たちの生きる現代社会の変化、経済成長しながら大量生産・消費され続けていく現代社会に対して問題提起をしている作品シリーズです。
作品制作過程では、訪れた地域交流を通して発見された素材を使いその時代背景を表現しています。
例えば、ネオンライトは、高度経済成長の時代に繁華街で見られましたが、技術の発展と共に姿を消しつつあります。
流れ着いた海岸のプラスチック、地域の空き家から出た廃材など、その時代の変化や記憶を辿りながら作品制作をしています。
2022年は、寅年ということもあり「始まり」と「成長」の意がありますが、この作品もまた捨てられたモノから作品としての命を新たに未来に向けてのメッセージが込められています。

作品名:さいわいの澱 -1-
出品者:金田麻梨香 (秋田県)

CUAC2021-105 金田 麻梨香 / Marika Kaneda
【 さいわいの -1- 】
寸法 幅910 × 奥行60 × 高さ1100mm
素材 カラミ、ボンド、木材
スラグ(slag)とは、鉱石から金・銀・銅といった金属を製錬する際などに、溶融した金属から分離して浮かび上がるかすのことです。これを日本語では鉱滓(こうさい)と呼び、非鉄金属の場合は鍰(カラミ)とも言います。

金や銅(=人間にとっての資源・価値のあるもの)を取り出す際に不純物として廃棄されたスラグは、社会の中で不要とされ、忘れ去られたものや場所、歴史などを象徴するような存在と捉え制作しました。

秋田県鹿角市にある尾去沢鉱山は、総長800kmにも及ぶ坑道が張り巡らされており、日本最大級の鉱山として長年日本を支えてきました。しかし、一方で煙害などの環境問題を抱えています。侵された山脈は濾過の途中で、強酸性の汚水に変えます。尾去沢鉱山は今でも汚水が流れ続けていて、それを一時的に貯水し、石灰で中和することを地球が滅ぶまで、半永久的に誰かがやらなければなりません。鉱山が閉山した後も、そこの周辺住民はそういった負の遺産を抱えています。こういった背景もまた、「2050年の当たり前」と言えるのではないでしょうか。この作品は尾去沢鉱山の等高線をトレースしており、水の流れを表現しています。

奨励賞
作品名:還る
出品者:田中秀幸 (滋賀県)

CUAC2021-077 田中秀幸 / Hideyuki Tanaka
【 還る 】
寸法 幅500 × 奥行50 × 高さ500mm
素材 レシート
摂理

その他の作品

作品名:Wear Waste
出品者:德永凛(福岡県)

CUAC2021-068 德永 凛 / Rin Tokunaga
【 Wear Waste 】
寸法 幅300 × 奥行480 × 高さ350mm(変形時 幅1040 × 奥行840 × 高さ1900mm)
素材 ペットボトル、パワーネット、オーガンジー
テーマであるWearWasteには『廃棄物を身に纏う』、『摩耗廃棄物』の2つの意味があります。今回、私たちの最も身近にあるペットボトルを題材に海の世界をイメージして作品を作りました。誰もが手に取ったことがあり、毎日大量に廃棄されるペットボトルは海を摩耗している原因の1つになり得ると思います。そんなペットボトルでも私たちの使い方次第では海を綺麗にすることができるのではないかと思いました。ペットボトルを美しい服として身に纏うことができたら、棄てるものとしての見方が変わるのではないか、日常の「棄てる」という1つの動作に意味を感じ、地球環境に少しでも意識を向けてくれたらいいなと願いを込めてデザインしました。ドレス部分は魚の鱗や甲殻類の足など、海の生き物をイメージしています。マントは太陽の光に反射した時の海の綺麗な水面を表現しています。グラデーションに拘り、見た人に美しさを感じて貰えるよう製作しました。

作品名: 木漏れ日のモビール
出品者:橘田耕治(神奈川県)

CUAC2021-101 橘田 耕治 / Koji Kitsuta
【 木漏れ日のモビール 】
寸法 幅900 × 奥行350 × 高さ950mm
素材 ペットボトルキャップ、ステンレス
「廃未曾有の感染症により、私たちは混乱の時をよぎなくされました。
しかし、新たな発見もありました。外出が自粛されたことにより、外に出ること自体のありがたみを知りました。また、普段歩いていても気にも止めていなかったような、身近な自然の美しさを再確認する機会となったのです。
目を凝らせば私たちの周りには美しい現象が散りばめられています。
そこで、未来の私たちの生活は朝日を眺め、雲を楽しみ、風を感じて、木漏れ日で癒され、雨の雫のきらめきに見入って、夕日で感動できる。
そんな、五感で感じる豊かな生活がスタンダードになればと願いを込めて、
今回のテーマ‘‘2050年の当たり前‘‘としました。
今回の作品は人工的な光を利用し、廃棄物であるペットボトルキャップから木漏れ日と影を落とし、木漏れ日で移ろいゆく時間をモビールにより表現しています。
廃棄物から自然の現象を作り出すことにより、サステナブルな社会と自然の楽しみを繋げたいと考えています。

作品名:循環器
出品者:池田成輝(茨城県)

CUAC2021-055 池田 成輝 / Masaki Ikeda
【 循 環 器 】
寸法 幅 630㎜ × 奥行 360㎜ × 高さ 360㎜
素材 :プラスチックゴミ、漆喰、蓄光材、ペットボトルキャップ
本作品は、環境負荷の高い高分子材料を用いた製品の再循環デザインをテーマに
人類が自然界に散在させている異物に付加価値を与えることを目的としています。
人体には、生命活動を維持するために必要な循環機能が複数備わっています。
その循環機能に滞りが生じると、生命活動に様々な支障を来します。
それは我々が住む地球も同じです。
産業革命以来、人類はその技術革新の恩恵と引き換えに、
地球環境・生態系を脅かしてきました。
マイクロプラスチック・海洋性プラスチック問題もその一つです。
その気づきの一助になれば嬉しく思います。

作品名:Plastic dome | プラスチックドーム
出品者:大村志帆(兵庫県)

CUAC2021-013 大村 志帆 / Shiho Omura
【 Plastic dome | プラスチックドーム 】
寸法 幅180 × 奥行180 × 高さ180mm
素材 プラスチック、ガラス
私たちが住む街から出たごみは、川などを伝い海へたどり着きます。
世界共通の課題である海洋汚染問題。生態系への影響は大きく、食物連鎖の過程で蓄積された汚染物質は私たちの人体にも悪影響を及ぼします。プラスチックごみだけで、世界に合計1億5,000万トン以上あり、毎年約800万トンが新たに海へ流れ出ています。2050年には魚より海洋ごみの量が多くなると言われる一方で、現状を深刻に受け止め、世界各国の個人や企業が未来を変えようと行動を起こしています。
Plastic dome は、ごみのない美しい海に戻った2050年の未来に、⾒ることができない景⾊を体感することができます。球体内部の空間は、マイクロプラスチックが水中を舞う様子を表現しています。
美しい景色が広がる未来で、作品を見る人たちが「こんな時もあったんだね」と当たり前に語っている2050年であることを願って制作しました。経過する時間と共に作品の捉え方が変化するインスタレーションです。作品には、これまでに様々な海岸で回収した海洋ごみの一部を使用しています。

作品名:変われる可能性
出品者:加藤 みゆき(愛知県)

CUAC2021-058 加藤 みゆき / Miyuki Kato
【 変われる可能性 】
寸法 幅740 × 奥行400 × 高さ350mm
素材 ペットボトル、PET板、LEDイルミネーション
ペットボトルの一片が
自由に姿を変えて何にでも生まれ変われる可能性を
舞い上がる羽根のイメージで表現。
ボトル本体から切り離して形を整えてキャンドルの炎に近づける。
熱を加えた時の可塑性は、自由で、予測不可能。
その制御できない変化の仕方に魅力を感じました。
一片の羽根に見えたら
アップサイクル成功でしょうか。

作品名: 神輿
出品者:鈴木雅(大阪府)

CUAC2021-106 鈴木 雅 / Masashi Suzuki
【 神 輿 】
寸法 幅600 × 奥行600 × 高さ950mm
素材 ダンボール
テーマ 【 6枚の羽根(Re)と新たな挑戦 】

この神輿は中特グループをイメージして製作しました。神輿の最下段の土台は中特グループ(CG)の挑戦を象徴しています。
土台2段はその挑戦が少し大きくなっているイメージで上に反りあげています。
次に中心部の堂は、解放感ある新社屋のオフィスをイメージし「もがきながら自分に何ができるか?」のReの議論の場としました。
( COIL立方体はCOIL4文字がCHUTOKU7文字と議論を共有し、みんなが幸せになる新たな知恵を授かることを願い神輿を担ぐ、担ぎ棒をイメージ)
堂中でReの議論をCOILのように繰り返すことで枡組(屋根支部にCOIL)が増え
挑戦に対する意識が大きくなり屋根(意識が知識へと変化)が形成します。
その結果、最上部のダチョウが卵(案)を生み出してくれます。
そして次の案を求め、飛べないダチョウが6枚の羽根(中特グループ6社)によって再び飛ぶという、新たな挑戦を表しています。

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