美術館は楽しい!(ヨーロッパ旅行紀番外編) 中特ブログ | 中特グループ Japan オフィシャルサイト
美術館は楽しい!(ヨーロッパ旅行紀番外編)イメージ
中特ブログ

美術館は楽しい!(ヨーロッパ旅行紀番外編)

2020/2/20

先月ヨーロッパ旅行記を書きましたが、一番楽しかった「オルセー美術館」のことを書くと

長~くなってしまったので、今回は旅行記番外編ということで、

オルセー美術館と印象派についてご紹介させていただきます。

 

オルセー美術館は有名な印象派の絵はだいたい置いてある美術館で、元々は駅として使われていた建物です。

私は印象派が好きなので、振り向けば名画がある空間がたまらなく楽しかったです。

そもそも印象派って何?というところですが、19世紀のフランスの絵の業界は、

年に1回開かれるサロン(パリ芸術アカデミー公式展覧会)で評価された作品が「良い作品」として評価され、

サロンに入選するかどうかが画家にとって死活問題でした。

しかし、「審査員の好みで人生を左右されるのは嫌だ!」「自分たちで展覧会をやろう」と集まり、

展覧会を開いて絵画を売ろうとしたグループが印象派なのです。

印象派という名前も、第1回展覧会でモネが描いた「印象・日の出」という作品を

「単なる印象でしかない。描きかけの壁紙のほうがまだましだ」と批評家が揶揄した言葉からきています。

 

描き方やモチーフも当時の常識とは全く違い、外に出て現代社会や風景を見たまま描いたり、

「筆触分割」と呼ばれる画法で、絵具を混ぜずにそのまま色を置くことで

明るい画面になるように描いています。

当時は酷評されていましたが、アメリカで評価されて逆輸入でフランス国内での

評価も上がり、生きたまま巨匠と呼ばれるまでになりました。

それでは印象派の画家についてご紹介。

 

モネ

「光の画家」と呼ばれる画家。移り行く光や空気感がとても美しいです。

 

ルノワール

「楽しくなかったら絵なんか描かない」と言っていたというルノワール。

どの絵も柔らかい雰囲気で楽しそうです。特に女性を描くのが好きだったようです。

セザンヌ

「林檎一つでパリを征服したい」が口癖だったそう。

静物画は様々な視点が混在した不思議な絵を描いています。

どう良いのかと言われると説明しづらいですが、「なんか良い」絵。味があって好きです。

ピサロ

穏やかで誠実な人柄から「パパ・ピサロ」と呼ばれていた人。

新たな考えを謙虚に学んでどんどん取り入れるので、「同じ人が描いたの!?」というくらいに画風が変わります。

 

シスレー

画風がぶれることなく、黙々と風景画を描いています。生きている間に唯一日の目を見なか印象派画家。

スーラ、シニャック

「新・印象派」とよばれる点描画家です。印象派画家は感覚的に色を置いていましたが、

それを科学的に研究し原理を突き止め、 (隣り合った色の点々は離れて見ると脳内で色が混ざって見える、隣り合った色によって色は見え方が変わってくる) 点描で意識的に色を置いて絵を描きました。

 

ドガ

踊り子の絵が有名です。踊り子大好き!というわけではなく、

たくさん描いていた理由は「よく売れるから」。

マネ

「印象派の父」と呼ばれる、印象派グループの先輩画家。※印象派ではない。

古典の構図で現代の娼婦を描いたりしていたので

描くたびに大炎上していました。(当時描いてもよい裸体は聖書や神話の登場人物だけでした)

1度は聞いたことのある画家、見たことのある絵はあったのではないでしょうか?

 

「芸術はよくわからないから・・・」と言われる方もいらっしゃいますが、

難しいことは考えずに、ただ見たまま感じて楽しめばよいものだと私は思っています。

 

自分好みなデザインの服やカバンを見つけた時と同じように、

「この感じ好きだなー」と思える自分好みを発見すると美術館はとても楽しくなります!

さらにその作品や作者さんを調べたりすると、様々なエビソードが出てきてもっともっと楽しくなりますよ。

 

 

印象派は近場だと「ひろしま美術館」で「印象派のいろは展」を開催中。

山口県立美術館では、現在東京都美術館で開催中の「ハマスホイとデンマーク絵画」が4月より開催されます。

自分好みを見つけに、美術館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

投稿者:相本

Recommended

arrow_upward